▸ピロリ菌感染

ピロリ菌感染とは

ピロリ菌は胃の粘膜にすみつく細菌で、長期間感染が続くと慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因となることがあります。自覚症状がない場合も多いため、感染の有無を調べて適切に治療することが大切です。

ピロリ菌感染の症状

初期にはほとんど症状がありませんが、次のような胃の不調が見られることがあります。

  • 胃の痛みや不快感
  • 胃もたれや膨満感
  • 食欲不振

症状がない方でも、胃潰瘍や胃がんのリスクを下げるために検査をおすすめします。

ピロリ菌の検査方法

当院では以下のような検査で、ピロリ菌の有無を調べることが可能です。

  • 尿素呼気試験:息を吹き込んで検査する方法
  • 便中抗原検査:便の中に菌がいるかを調べる方法
  • 血液・尿検査:抗体を調べる方法

ピロリ菌感染の治療

感染が確認された場合は、除菌治療を行います。
抗菌薬と胃酸を抑える薬を1週間ほど内服し、多くの方で除菌が可能です。治療後は再感染の有無を確認するための検査も行います。

定期検査の重要性

ピロリ菌を除菌しても、長年の炎症により胃の粘膜が弱っていることがあります。そのため、除菌後も定期的に胃内視鏡検査を受け、胃の状態を確認することが推奨されます。

ご相談ください

当院では、胃カメラ検査とあわせてピロリ菌検査・治療を行っています。
「慢性的な胃の不調がある」「家族に胃がんの方がいる」といった場合は、お早めにご相談ください。