大腸ポリープとは
大腸ポリープは、大腸の粘膜にできる小さな隆起のことを指します。多くは良性ですが、中には大腸がんに進展するものもあるため、早期に発見して切除することが重要です。当院では内視鏡検査により、安全で的確な診断と治療を行っています。
大腸ポリープの種類
腺腫性ポリープ
大腸がんの前段階とされ、基本的には切除が必要です。
過形成性ポリープ
小さいものは良性で経過観察可能ですが、大きくなると切除を検討します。
炎症性ポリープ
炎症性腸疾患に伴って出現します。
大腸ポリープの症状
小さなポリープは自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下のような症状が出ることがあります。
- 血便や下血
- 下痢や便秘などの便通異常
- 長引く出血による貧血
症状が出る前に検査を受けることが大切です。
大腸ポリープの検査
大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査でのみ正確に診断が可能です。内視鏡で直接観察することで大きさや性質を判断し、必要に応じて組織を採取(生検)します。切除が可能な場合は、その場で治療を行うこともあります。
大腸ポリープの治療
内視鏡的切除(ポリペクトミー)
- 内視鏡を使ってポリープを切除
- 多くは日帰りで可能
- 大きさや位置によっては外科手術が必要な場合もあり
定期検査の重要性
大腸ポリープは再発することがあるため、定期的な内視鏡検査が推奨されます。特に40歳以上の方や、ご家族に大腸がんの既往がある方は早めの検査を受けていただくと安心です。
鎮静剤の使用
これまで検査を経験した方で、内視鏡挿入時の痛みが強かった経験がある方がいます。
そのような方は、鎮静剤を併用した検査を行うこともできます。検査前問診時にご相談ください。
ご相談ください
当院では、胃カメラ・大腸カメラを専門とする医師が丁寧な検査を行っています。「血便が出た」「便通が以前と違う」など、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。